いとおしい君へY
ぼくが、まだ 子供だった頃
世界で一番の不幸者だと思い込んでいたころの話をしよう
ぼくは、すぐに体の調子が悪くなってた
コレクションのように診察券を集めてた
その頃のぼくにとってのいい先生は
とにかく病名をつけてくれる先生だった
これといって悪いところはない、とか
精神的なものだ、なんていうやつは
ヤブ医者だと信じてた
でも、今は違う
たいしたことないよ、とか
問題ないよ、なんていってくれる先生は輝いて見える
まわりのセイにしたり
自分の苦労を訴えても
幸せはやってこないよ
幸せに向かって進まないと
幸せはやってこないんだ